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9月29日

堅い話はさて置き

堅い話はさて置き             2006年9月28日

私のインスタント先生も1ヶ月になりました。あっと言う間の
できごとです。そして1ヶ月ともなると、生徒との間にも、
慣れが出てきます。慣れとは別に、凄く真面目な生徒が、先生
と相談したいことが有るから部屋を訪ねて良いかと聞かれる
ことも出てきます。女子生徒がArui先生の部屋を訪問して良い
かと、担任の先生に相談してきたと言う話もありました。

基本的に、謹厳実直の正反対みたいな私としては、訪ねて貰う
のは一向に構わないのですが、無原則と言う訳にはいかない
ので、複数で事前に電話で予告してからならOKとしました。

ところで、来て貰うとなると、私の部屋は殺風景この上ありま
せん。第一に、部屋は板張りで畳は無いのに、椅子が私の分1脚
しか有りません。剣道部の合宿ではあるまいに、床に直に座れ
って訳には行きません。それで生徒達に相談を持ちかけ、プラ
スチックの椅子で背もたれの無い、使わない時は上に何脚も重
ねることのできる椅子を買いに行くのに付き合って貰いました。

便利ですね。こういうのを買いたいと言ったら、先生あそこが
良い、いろいろ売ってると言うので、生徒4人と共にぶらぶら
歩いて市場と言われるところに行きました。雑貨なんでも市場
と言った感じの場所です。売っていそうな店の3軒目に有りま
した。1脚9元を8元(120円)にして貰って10脚買いました。
人手がある時に買っておけば、私が居なくなっても便利に使え
るでしょう。

TVのリモコン用の電池単4を買い、食器を洗う桶(プラスチッ
ク)を買って、皆で戻ってきました。この4人が最初のお客さん
です。上がって貰って、早速買ってきた椅子に座って貰いまし
た。部屋には学校側の手配で有線TVが入っています。何故か
リモコンに電池が入って居なかったので、手でスイッチを入れ、
手でチャンネルを変えてみましたら、5チャンネル程しか写ら
なかったのです。そんなもんかと思っていました。ところが
買ってきた電池をリモコンに入れ、リモコンで操作すると、いや
生徒の一人が操作してくれたのですが、リモコンのメニューボ
タンを押すとTVが自動的に有線TVのプログラムを読み込んで
行くんですね。一挙に45ch程に増えました。NHKは音声がはっ
きりと、但し画像は見えずに、横線が写ります。ま、ラジオと
思ってニュースを聞こう。

慣れと言いますと、ある女生徒ですが、授業時間中に、先生
日本の歌を歌ってくださいと言ってきました。少年時代を聞き
たいとのことですが、歌詞カード無しでは歌えないので、まだ、
歌ってません。別の女生徒から、日本の携帯電話を、いま中国
で使っているのだが、使い方が判らないところがあるので、
教えて欲しいと頼まれました。えっ?そんなことできるの?

見たら、確かにVodafone803T(東芝製)を使ってるんですね。
マニュアルは日本語でビッシリと言うか、日本のマニュアルが
そのまま付いています。撮った写真をパソコンに取り込む方法が
判らないとのこと。一応解説してやりましたが、上手くいったか
どうかは判りません。日本なら自分のパソコンのe-mailに送れば、
それでOKなんですがね。

中国の携帯は、携帯あてにしかmailを送れません。私の携帯なら
文字だけしか送受信できません。日本の携帯mailは、パソコンとも
webとも繋がるのでとても便利ですね。あ、私の中国での携帯
番号は、139 5324 6632です。青島に来てから変更しました。
通話料高くても良いよと言う方は、電話してください。
9月26日

もうひとつの土曜日

もうひとつの土曜日             2006-09-26

聴写と言う言葉が有ります。発音はテインシュエなんですが、
これは中国語で聴き書き取りテストのことを意味します。私が
7,8月に散々お世話になったものですが、これは外国語の勉強
には欠かせません。私が学校を卒業して、英語の勉強を始めた
時も毎回これをしていました。もう40年以上も昔のことですが。

私もこれを生徒にして貰います。私が大きな声でゆっくりと、
文章を2回読みます。生徒はこれを聞き取って書きます。意味
が取れない時は仮名でも良いことにしてあります。2問出すよ
うにしています。1問は教科書で勉強した中から、2問目は、何
が出るか不明、つまり、私が題材を適当に選びます。但し教科
書からの題材は、記述を教科書とちょっと変えます。

例えば教科書が「忙しくて忙しくて、だれでもいいから一人で
も多くの人に手伝ってもらいたい。そんなとき、日本語では
『猫の手も借りたいほどだ』とたとえて言います。」となって
います。

これを、私が出題するときに、「とても忙しくて、だれでも
いいから手伝ってほしいときに、日本の例えで、『猫の手も
借りたい』と言います」とします。これが第一問。

第二問「子供の頃君が夢みてたもの、かなえることなど でき
ないかもしれない。ただいつもそばに居て手を貸してあげよう。
受け取って欲しいこの指輪を。」

この2問共、完璧に書き取った生徒が、80人中、一人居ました。
3文字の間違いだと、10人程居ます。どんどん増えてくれば、
教師としては嬉しい限りですが・・

2問目について、あるクラスで「先生これは何ですか?先生の
詩ですか?」との質問が出ましたので、これは日本の歌手浜田
省吾の歌、『もうひとつの土曜日』です。作詞は彼ですと答え
ると、その歌を聴きたいとのことでした。今週になって、別の
クラスで(このクラスの進行が一番早いので)『もうひとつの
土曜日』を聴いてもらいました。聴写の採点を生徒に返した
直後にです。

  昨夜(ゆうべ)眠れずに泣いていたんだろ
  彼からの電話待ち続けて
  テーブルの向こうで君は笑うけど
  瞳ふちどる悲しみの影

中国でこの曲が流れるのは、きっと初めてでしょう(私の部屋
以外で)。皆静かに聞き入っていました。曲が終わると、一人
の女子生徒がふーっと立ち上がり、先生もう一度聞かせてくだ
さいと訴えるような目で言いました。授業中に、はましょう2回
はどうかと思いましたので、CDを貸してあげるから自分で聞き
なさいと言いました。良い曲です。よし、次回は山達にしたろ。
9月25日

部屋に電話がついた

部屋に電話がついた。            2006年9月23日

実は1週間前の土曜日に部屋に電話がついた。私が青島市中心部
に行った日である。留守に部屋の中に入って良いかとの電話が
あり、勿論どうぞと言った。帰宅して学校関係者に聞くと、誰も
電話番号を知らないと言う。ふつう業者が設置した後、番号を
メモで置いて行くのが常識だろうが、ここはなんせ中国、文句を
言っても始まらない。誰でも考え付くことだが、その電話で、
自分の携帯電話に電話すれば、番号が判る。

当然私もそうした。だが番号をプッシュすると2桁目ぐらいで、
ピピとなってあとは押せなくなる。押しても何の変化も現れな
くなる。2度やってみたが同じである。電話機をよく見ると、上
部にカード用のスリットが開いてる。カードを入れないとだめ
らしい。私が電話を部屋に設置してくださいと頼んだ訳でもなく、
使い方も判らないし、先生方に聞いても知らないと言うし、すぐ
1週間が過ぎた。今日になって、学校の経理部で電話カードを
売っているとの連絡があった。

ICカードが5元で料金カードが15元、計20元(300円)とのこと。
ICカードを電話機のカードスリットに挿入して、料金カードの
カード番号とパスワードを電話機のダイヤルで入力すると、その
金額15元がICカードに充填され、使えるようになる。

受信は、ICカードに関係なくできる。発信はICカードを挿入して
ないと出来ないとの説明。この時点でも、この電話の番号が判ら
ない。自分の携帯電話に電話して、番号を確認した。そして今度
は携帯から、その番号に電話したら、「そういう番号は存在し
ない」とアナウンスが流れる。困惑した。こうなったらもう、
マリーだ。

上海に居るマリーは2年前まで、天津での私の通訳だった。今は
ご主人が上海で仕事をすることになって、上海に居る。マリーの
携帯に電話した。「この電話は市外なので、頭に0をつけるよう
に」とのアナウンスが流れた。そうしてやりなおしたら、マリー
が出た。訳を話すと、彼女は受信した私の電話番号を読み上げて
くれた。さっきの番号とは全く違う番号だ。なんでやねん。そか、
それが本当の番号なんだ。ついでに彼女に、その番号にかけてみて
と頼んで電話を切った。やがて彼女からの電話がかかってきた。
  
こうして、自分の電話番号が判った。なんとも手間のかかる話で
ある。これって便利なのかな。パソコンには繋がるのか、faxは
どうなのか、今現在は不明である。 
9月21日

私への手紙

私への手紙                2006-09-18

生徒に私宛の手紙を書いて貰いました。時間は30分。辞書
でも参考書でも何を見ても良いことにしてあります。日本
語が未熟な生徒と上手な生徒の手紙を1通ずつ載せます。
どういう間違いをするか知るためです。

最初に未熟な方:かなり無茶苦茶な部分も有りますが、
言いたいことは判ります。原文のままです。

『Arui先生、こんにちは。私は日本語が難しいです。しか
し、おもしろいです。私の会話が下手ですね。これから、
口語の練習を一生けんめいがんばりしています。

以前は、授業の中に私が聞きわからないので、最近はこち
らの勉強にもだいぶ慣れてきます。わたしは日本語を勉強
してよいだと思います。日本へ来ってきます。

私が日本語についてわからないことはとてもです。先生、
以前が、日本語を勉強や生活が困難などが丁寧に教えて
くれています。

私はやる気を持つのがいちばん大切です。がんばりとわか
りますよ。

深な秋がだんだん来てあります。先生お体を大切に。

先生へ                Rより』

最後の「深な秋」には、思わず唸りました。だいぶ手直し
したことは言うまでも有りません。

次に上手な方:

『Arui先生、お元気ですか。一人で中国にきましたから、
一人で寂しくないですか。もう中国の生活に慣れましたか。
 先生、中国の天気は寒かったり、暑かったりしますから、
気をつけてください。
 実はお願いがあります。私は日本語を勉強しているところ
ですが、まだ日本話が下手です。私が日本語についてわから
ないところを聞きに行くと、先生に教えてくださると思い
ます。先生の気を配っていただいてありがとうございます。
私はできるだけ日本人らしい日本語を話そうと思いたい
です。指導をしていただけるので心から感謝しております。
末筆ながら先生のご健康をお祈りいたします。』

最後の一行は、参考書のコピーだとしても、良い日本語を
書いています。私が直したところ:「中国に来ましたから、
一人で」を「中国に来て」にしました。一人では重複しま
すので。「日本話」を「会話」に「聞きに行くと」を
「聞きに行きますので」に「教えてくださると思います」
を「教えてください」に「話そうと思いたい」を「話したい
と思います」に、それぞれしました。

でも、この生徒の成長は将来楽しみです。両方とも、私の
健康を気遣ってくれてます。有り難いことです。

9月18日

青島市中心部まで出かける

青島市中心部まで出かける        2006-09-17

12月に、私のインターネットの友が5人程で青島に来ると
言ってきました。それまでに、少しでも青島を知ってお
かねばなりません。道路の状況、有名なスポットの場所
とそこまでの距離感を感じ取っておきたいのです。

私が乗ったバスは火車站(列車の青島駅)、桟橋、中山
公園と進んで行きます。若い人が譲ってくれた最後尾の
席は、あまりよく外が見えませんが、道の標識は見えま
す。私は福州路で降りることにしてますが、どこが福州
路か、知りません。道が香港西路から香港中路に変わっ
た辺りから。特に注意しました。福州路は香港西路に北
から垂直に交差しているのです。

で、そこに何が有るかといえば日本のスーパーマーケット
JUSCOがあるのです。日本から来る友人にもJUSCOが
目印になりましょうし、私も是非見たい所なのです。とに
かく青島のJUSCOは日本のより凄いと言う噂を聞いていま
すので。

私は、少し手前の辺りでバスを降りました。感で、この辺
から歩いてJUSCOへ行けると言う地点でした。降りてみる
市政府前でした。東へ歩いて行くと、フランスのスーパー
カルフールが見えてきました。この調子なら、15-20分で
JUSCOの筈です。国際新聞中心、遠洋大酒店、あったー
着きました。青島のJUSCOはでかい、綺麗で、客が入って
いる、品物が良く、点数も多い。流行の最先端を行く商品
が陳列され、客もそれを買ってる・・・そういう印象でした。

私には是非買いたいものが有ります。それは日本のわさび
と、醤油です。私の地元のJUSCOで売ってるわさびは中国
のメーカーのわさびで、緑色で辛いのですが、わさびの辛
さではない別の辛さです。でもここの食品売り場を丁寧に
見ましたが有りません。諦めかけていて、閃いたんですが、
たしかここでは、刺身を売っているとインターネットに出
ていた。そこに無いか。有りました。刺身売り場の棚に、
中国メーカーのものと並んでS&Bが。よく読むと大連の
愛思必(エスビー)食品が日本の技術に基づいて作った
高級調味品であると書いてある。

次は醤油、キッコーマンは何故か500mlのビンしか無い。
卓上ビンの醤油でさわやかと言うブランドがあった。こい
くち醤油本醸造、フンドウダイ㈱熊本市とある。よし、こ
れに決めた。熊本の醤油を中国の青島で賞味するなんて、
これも何かの縁だろうと思う。これで、いつものレストラン
で、海老の踊りを、日本のわさび醤油で食べられる。腹の
中で、ふふふと笑った。

店内にある日式ラーメンの看板を見つけて中に入り、味噌
ラーメンを頼んだ。味はいまいちだね。外に出ると暑い。
この周辺には有名ホテルがFive starからThree starまで
いろいろある。そこに片っ端から入って、名刺を貰い、部
屋代を調べ、メモする。高い所は、最低料金でも600元(
9000円)安い所は300元、無名のビズネスホテルだと200
元(3000円)で有る。

今日はこれで帰ろう。こんど来るときは、夜に、日本式の
居酒屋に来るんだ。

9月15日

授業風景

授業風景                2006-09-15

授業開始の時は、全員起立で「先生はお早う御座います。
よろしくお願いします」、と大きな声の挨拶で始まります。
授業の終わりの時は、これも全員起立で「先生お疲れ様で
した。有難う御座いました」と挨拶します。

こういう面で中国には、昔の日本には有って今は無くなっ
てしまった良さが残っています。授業中に、私が声を掛け
た生徒は、無条件に起立します。答えられないで考える時
も、立ったままです。

私の授業は、とにかく全生徒と日本語で会話して、日本語
の会話に慣れて貰う、日本語を喋れるようになって貰う
ことを目指していますから、練習問題の回答は、生徒一人
一人にどんどん答えて貰います。1時限45分の授業で2-3
回は答える番が廻ってきます。

教科書を離れて、自由に会話する時間も設けます。その
際に、私が全く予想していなかったことが起こりました。
それは、「今日は何日ですか?」と言う質問が生徒には
大変苦手であることでした。今日は9月15日ですと答えれ
ば良い訳ですが、ついたち、ふつか、みっか、よっか、
いつか、むいか、なのか、ようか、ここのか、とうかが
日本人が想像するよりもはるかに、彼等には難しいのです。

10より上の日は、数の数え方と同じなので未だ良いんです
が、1-9の日付は難儀します。おまけに明日は、明後日は、
一昨日はと聞くと、もう大変です。白板にカレンダーを
書いてあげて、少しの助けにしますが、苦労して答えて
います。日付も大事ですが、それより大事な金額の読み方
に、そろそろ入ろうかと思っています。ただ数字の読み方
のロジックは日本語と中国語は同じなので、苦労は少ない
でしょう。

日曜日、何をしましたか?は最初の答えはだいたい決まっ
ています。寝ていた、買い物に行った、家に帰った、勉強
した、インターネットをした・・・等です。ところが、そこ
から先が、私の質問の仕方によって、何が出てくるか、
生徒も身構えて待っていますから、なるべく話が展開する
ような質問をしなければなりません。

ところが、何を聞いても答えられない子が居ます。つまり
日本語の基礎が出来ていない子です。義務教育ではない、
高いお金を払って日本語を勉強するための学校に来て、1年
経っても日本語の基礎が出来ていない生徒が居ることに、
最初は驚きました。いや今も驚き続けてはいるんですが、
これが困ったものです。どうすれば良いのか。

日本語検定を何度受けても通らないでしょうから、その段
階で諦めるのでしょうか。とにかく本人にやる気が全く
見られないので、早く中国語だけの世界に入った方が、本
人のために良いと思うのですが。


9月12日

教師の日

9月10日教師の日             2006-09-11

中国では9月10日は教師の日だそうで、式典が有りました。
9日(土曜日)朝9時に全生徒と全先生と地元有氏が集まっ
て、お祝いの式典をします。その際に学業の優秀な子、寮
の運営に貢献している生徒の表彰も行います。賞状と金
一封が出ます。先生にはお祝い金が出ます。私も来たばっ
かりなのに貰いました。その替わり?新しい先生として挨拶
をしました。それが終わると先生は昼の食事会、お目出度
い席と言うことでお酒も出ます。最初はビールとかワイン
でしたが、そのうちに蒸留酒の白酒が出てきて、乾杯乾杯
です。しこたま酔いました。

夜は爆竹と花火ですが、それまで、ずーっと寝ていました。
お陰で、酔いはなんとか醒めました。爆竹は半端じゃあり
ません。3万連発の爆竹がいくつもいくつも火を付けられ
ます。殆どの先生は、家に帰っていますが、数人の先生が
残っていました。生徒達が楽しんでいたのは言うまでも
ありません。

よく知りませんが、日本には教師の日、有りませんよね?
私が子供の頃には間違いなく有りませんでした。この日、
生徒から先生へプレゼントが贈られます。クラス全体でお
金を出し合ってプレゼントするようです。着任して10日の
外人教師の私には関係ないことと思っていましたら、私に
プレゼントをくれたクラスが2つ有りました。

昨日日曜日、ドアをノックするので開けて見ると女の子が
2人、照れくさそうにニコニコ立っています。そして、「先生
教師の日御目出当御座います。これつまらないものですが、
私達のプレゼントです」と言ってgift用にpackされた包みを
差し出してくれたのです。嬉しかったですね。

そして今日、ある担任の先生から「私のクラスからArui先
生にプレゼントが有って、私が保管しています」とのこと
でした。物は先ほどその先生の所に行って貰ってきました。
なんて心優しい生徒達でしょうか。心から有難うを言います。

9月11日

10日間が経ちました

10日間が経ちました。            2006-09-10

生まれて初めて先生をして、10日間が経ちました。この10
日間で授業が一巡した訳ですが、やって見ると難しいです。
まず速度が速すぎると言うクレームが来ました。基本的には
ゆっくりと、はっきりと喋ることを心掛けているのですが、
夢中になると、普通の速度になってしまいます。私は、日本
人として話す速度は、速い方では無いと思うのですが、日本
語を習い始めて2年目の生徒からすれば、それは速くて理解
できないスピードになっているようです。

その次は時間です。授業ですから開始時間と終了時間が決ま
っていまが、それをオーバーしてしまうことが、有ります。
やはり夢中になって喋っているときですね。でもそうだから
と言って、いつもいつも時間を気にしていては、話の内容が
貧困になってしまいます。

それで、この2点を克服するために、生徒には、喋る速さが
早くなったら、先生早いと叫んでください。時間がオーバー
したら、先生時間でーすと叫んでくださいと、お願いしまし
た。ま、頼りない先生です。でもなかなかそういう声を掛け
る生徒はいません。だから自分で管理するより仕方が有りま
せん。

先生って、便利です。話し掛けたい先生の名前を知らなくて
も、「先生・・・・・・・」と言えば、それでOKです。

先生って、不便です。街のインターネットカフエに入って行
ったら、「あ、先生」と言って立ち上がった生徒が2-3人
居ました。ネカフェ中でこっちを見てます。思わず、オー
座れ座れと叫んでいました。

これでは、女性と街を歩くことも出来ないかも知れない。
9月7日

新居完成

新居完成                 2006-09-07

私が入居する部屋が完成しました。と言っても豪華マンショ
ンである訳が無く、学校の中の一部屋を改装していたのが完
成しました。床を張替え、壁を塗り替え、トイレ・シャワー
室は、タイルを張替え、トイレ、洗面台は新しい物に交換、
台所は、調理台を交換し壁も塗り替えて、ベッドも新しい
ものにして貰い、机、TV、電子レンジ、洗濯機等全部新しく
入れて貰いました。学校としては、この方が外にマンション
を借りるより安くつくでしょうし、私が辞めた後でも、有効
に利用ができると思います。

私も、職場に接近していて、仕事をするには楽で良いです。
教室が2階で私の部屋は3階です。3階は女生徒の宿舎階なの
で、私の部屋への出入りは、彼女達が廊下に居れば丸見えに
なります。今朝引越してきました。天津を去る時に、青島で
も絶対に必要と判っていながら、捨ててきたり、人に上げた
りしてきた物が結構あります。やかんとか、紅茶を入れる
急須とか、風呂場で体を洗う道具とか、洗剤とか、直ぐに必
要なものばかりです。

その他生活に必要な小物は、郵便小包を開ければ、なにや
かや出てくる筈です。でも最後に出した1個、主に本を送っ
たのが未着で、困っています。授業に使いたい本とかノート
が入っている。早く来てくれー。10日も経っているのに。

インターネットの接続はまだこれからです。有線TVもこれ
からです。入ればNHKが見れるようです。部屋に回線が来る
までは、学校のnetcafeからの接続になります。コンクリート
の壁は厚く,遮音性は良いようで、上下左右、音は全く聞こ
えません。最初の小包から取り出したCDラジカセを繋いで、
山下達郎をガンガン鳴らしています。

    虹色のシャンペインにうかされたままの
    心の後ろをおぼろげな機関車が走る
    朝が来るまで・・・走る 朝が来るまで


晩飯だけは

晩飯だけは                2006-09-06

学校には、全国各地から生徒が来て宿舎に居る関係で、食堂
が有ります。そこでは、当然のことながら朝昼晩と食事がで
きます。そして先生は、食事料金が無料になっています。さ
らに学校側は、「先生、毎食食堂で食べていれば、お金かか
らないから、是非そうしてください」と薦めてくれますが、
晩飯だけは、外で食べることにしています。

なんと言っても気持の切り替えと言いますか、落ち着いて、
くつろげる雰囲気で食べたい。特に一人で食べる時には、
そうありたいと思うからです。それで今私が毎晩何処に行く
かと言うと、自分が泊まっている安ホテルのレストランに行
きます。このホテルはホテルよりもレストランの方が本格的
に営業されているように私には見えましたので、投宿した
翌日に早速そこを利用しました。

まあこれは、何回か利用してみて判ったことですが、ここは
個人経営でチェーン店ではない。接客の責任者は、オウナー
の娘さんと思われる女性で、年の頃なら30歳くらい。5歳程の
男の子が居て、時々レストランの片隅で、おばあちゃんと
食事をしています。私が店に入ると、この女性が注文伝票を
持って傍に来てくれます。このレストランは料理の材料を、
店の片隅に置いて、客に見せてくれます。生簀のガラスケース
の中の魚や蟹やシャコや海老、〆てある魚も発泡スチロールの
ケースの中に入れて、野菜、芋,豆などはそのまま、見せて
くれます。私は、素材を選んで、量を少なくしてとお願いして、
調理方法は彼女に任せます。このやり方でがっかりしたことは
一度も有りません。

肝心の味ですが、このレストランはどの料理が出てきても、味
が良いんです。塩加減が良い、油を使ってないのではないかと
思うくらいに抑えてある。私は毎晩食材を変えて、2品選び
ます。昨夜は、手のひら半分程の鰈ともやしを選びました。
もやしは、豚肉の繊切りと一緒に炒めて出てきましたが、しゃ
きしゃき感と豚肉の香ばしさが適度な塩味で、もやしってこん
なに美味しかった?と思うほどでした。

鰈、あの小さな鰈をどうやって食べさせてくれるのか、興味
深深で待っていると、包丁の切れ目も鮮やかに、10匹の鰈が
煮つけで出てきました。感性もぴったり合うねー。こういう
のが食べたかった。

ただ一つの難点は量です。どんなに頼んでも、量が多い。1つ
の料理でも食べきれそうもない量が盛られていて、それが2品
出てきます。4割は残してる感じです。これが本当に勿体無い
です。中華料理とは永遠に一人では食べられない料理であり
続けるのでしょうか。これは次に述べる値段との絡みになる
話でしょう。昨夜は上の料理にご飯が1杯付いて、35元(
525円)ですから、量を減らして、値段を下げるのは嫌なの
でしょう。

今までに、食べたもの。生しらす、玉子とじで。生き渡り蟹、
茹でて。生き海老、酒に付けて踊りで。これらにそれぞれ野菜
を1品料理して貰っています。値段は30-35元(450-525円)
味は、どれも最高でした。海老の踊りは、日本のわさびと醤油
が欲しかったです。渡り蟹のタレは生姜をミジン切りして酢・
醤油に混ぜて出て来ましたが、これは絶品でした。

9月4日

猫に小判・騒動

猫に小判・騒動              2006-09-03

今日は、青島に来て最初の日曜日。私が日本語教師になって
最初の日曜日でもあります。金、土と初授業を終えて、ほっ
としています。ここまでで、3つのクラスに同じこと、第一課
の前半を教えました。その第一印象ですが、生徒達は、概し
て真面目で、熱心に勉強するようです。

生徒に関しての印象は、これからも折りに触れて取り上てい
きたいと思います。今回は教科書についてです。外国人が
日本語を学ぶための教科書つくりは難しいと思います。如何
に興味を持たせ、効果的に日本語を習得させるか、苦心する
ことでしょう。研究社の中級から学ぶ日本語、第一課は、
「たとえる」です。どこの国の言葉においても、ある事柄を
説明するのに、判り易くするために、あるいは、印象深く説
明するために、いろいろな例えを用います。

その例えが、長い年月に渡って人々に用いられ、人々に愛用
され、尚且つ、その例えが簡明で語呂が良くて覚え易い場合は、
諺として定着するのでしょう。そして我が教科書は、いろいろ
な例えの中から「猫の手も借りたい」と「猫の額」と「猫に小
判」を取り上げたのです。この中で、生徒達がすんなりと理解
したのは、額でした。狭い庭のことを、猫の額ほどの庭と言い
ます、というのは、判り易かったようです。次に理解できた
(と思える)のは、猫の手でした。最後が小判です。

それについて、私が生徒に質問したことがあります。「この
中で、猫を飼っている人、手を挙げて」。なんと3クラスを
通じて一人でした。つまり中国人は猫を知らないのです。猫
そのものは知っていますが、猫とはどんな生き物なのか、意見
を言える程は知らないのです。これは私に取っても発見であり、
驚きでした。教科書の設問1.中国では猫はどんな動物だと
言われていますか。設問2.猫のような人と言われたら、どん
な人を想像しますか、については、会場石として声無しでした。
彼らは答えがあれば、手を挙げて答える答えないは別にして、
皆でわいわい話し合います。これで、私の最初の授業が、如何
に進めるのが難しかったか想像して頂けますでしょうか。

さて、猫に小判ですが、これが難物でした。正しい理解は、
猫に小判⇒猫に小判をあげること⇒小判の価値の全く判らない
猫に高価な小判をあげること⇒なんと愚かな、無駄な、無意味
な、不似合いなこと・・・というふうに進む訳です。ところが、
生徒達は、猫に小判⇒猫に小判をあげること、この展開が出来
なかったようです。そのことに私が気付くのも遅れました。
まさか、ここでstopしてるとは思いも寄らなかったからです。

生徒達の理解は、猫に小判・・・天に星、地に花・・・的に捕らえた
ようです。従って、それ以上の展開が無く、愚かなこと、無駄
なことにたどり着かないようでした。教科書には、「高い辞書
を持っていても、全然使わずに本棚に並べておくだけの人に、
『猫に小判』だねと言うのです」とあります。日本人ならこれ
で充分納得・理解できると思うのですが。さて、来週もう1
クラス、猫に小判の説明が残っています。どうなることやら、
楽しみです。

最後に教科書には、猫の例だけ載っていましたが、私が、犬猿
の仲とか猿真似とか、猫以外も教えておきました。猫に小判と
同じ意味の例えで、中国で使われるものを教えて欲しい(教科
書でもそう聞いてる)と言いましたら、「対牛弾琴」が2クラ
スから返ってきました。私のパソコンの中の日中辞書にある
投珠与豚(豚に真珠)については、3クラス全員、そんな言葉
は知らないとのことでした。

日本の諺で何か知っているものありますか?と聞いたところ、
猿も木から落ちると回答があり、一安心です。

9月2日

初めての授業

初めての授業               2006-09-01

青島に来て3日が経ってしまいました。授業が始まる前の
昨日までは、学校に行っても、特にすることは有りません。
自分の担当する教科書を見て、どう授業を進めるか、予習を
する先生が多いです。勿論新米教師の私も同じくです。ただ
良くしたもので、私が自分の席に座って、教科書を読んだり、
設問の答えを考えたりしていると、中国人で日本語を教えて
いる先生が、質問に来ます。これは、どういう意味ですか?
とか、これはどう読みますか?とかです。こういう話をする
ことで、一気に仲良しになれるものです。だが残念なことに
聞きにくるのは、全て男性の先生ばかりです。

普通の読み方は先生方は皆知っています。特に難しい質問を
投げかけてくるJ先生の場合は、二葉亭四迷とか幸田露伴の
文学作品の中の単語で、漢字の読みはそうは読まないけど、
作家自身が仮名をふっているものとか、大変レベルが高い
です。T先生の場合は、都然草の中の一説をすらすらと述べ
て、こういう言葉は、今の日本で通用しますか?(そんな
もの通用する筈無いでしょうに)とか、Y先生は、天気と
言う言葉は、アクセントがテにありますね。でも、天気予報
と言う場合はテのアクセントがなくなってテンキヨホウと
平板になりますね。間違い無いですねとか確認してきます。
(そんなこと、ここで聞かれるまで、気にしたことも無か
った)そんなこんなで、授業の初日を迎えました。

私が担当する教科書は、中級から学ぶ日本語(研究社)で、
教えるクラスは4クラス、全て、昨年入学したクラスです。
同じクラスを週に2回教え、1回が2時限なので、週合計で16
時限。先生方の中で、1番時限数が少ないです。多い先生は
週に30時限も担当します。これは、1日5時限で6日間、全く
穴が無い、休む時が無いことを意味し、大変にご苦労様です。

私の今日のレッスンは「例える」と言う表題で、日本では、
うんと忙しい時に猫の手も借りたいとか、狭い庭を猫の額の
ような庭とか、身近な動物を例に出して例える場合が多い。
中国では、どうですか?と言う趣旨でした。この中で意外
だったのは、猫に小判の意味がなかなか通じず、3回も4回も
説明をしなければならなかったことです。

私は、読みでも、意味を答える場合でも、設問に答える場合
でも、片っ端から、生徒に答えてもらうようにしましたので、
1時限のうちで、全員3-4回は答える場面が有るようにしま
した。生徒は20名ほど、男子は3名で、あとは全部女性です。
自分の番が来ると、必ず起立して答えます。判らない場合も
あります。そういう時は判る人居ますか?と聞いて、答えは
生徒から出してもらうようにします。

ま、あの先生は、片っ端から答えさせるから、判らないと答
えるのは、恥ずかしいので、予習しておこう・・・と思い且つ、
やってくれれば、良いなーと期待しています。

私のパソコンには、日中と中日辞書が入っていますので、教
室にパソコンを持ち込みました。休憩時間に、生徒が集まって
きて使ってみて良いですかと言うので、自由に使わせました。
日本製の電子辞書を持ってる生徒も居て、単語の意味を聞くと
それを見て答える場合もありますが、それでも良いと思って
います。一度自分の番が来て、慌てて電子辞書を引こうとした
ので、今から引くんじゃ時間が勿体無い、自分で考えてみよう
と、言いましたら、自分で一生懸命考えて答えてくれました。

自分が何か大きなミスとかポカをやるかなと心配もしていまし
たが、どうやら無事に終わったようです。と、自分では思って
います。それから、私のe-mail addressも公開して、意見や質問
があったら、こちらへどうぞと言っておきました。

上の文を纏めてから、少し時間を置いて、反省しながら下記を
追加します。教科書本文の読みについて、授業の終わりのとこ
ろで、もう一度声を出して読ませるべきだった。自分自身への
宿題:あの子とあの子とあの子、日本語の理解力がやや劣る、
少なくとも他の生徒より遅れている、ことは判った。問題は、
それをどうやって追い付かせるか、理解力を増強させるか・・・
これが課題だな。